特徴
集塵装置として古くから多数用いられているタイプで、構造が簡単なため用途によっては非常に有効な方式である。
長所 | 構造が簡単なわりに性能が優れている。 |
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処理ガス量のわりに小さなスペースで据付けられる。 | |
比較的高温度にも使用できる。 | |
粉塵量の多い時は極めて有効である。 | |
粉塵の除去だけでなく空気力輸送装置の終端で粉体との分離に便利である。 | |
製作費が安い。 | |
可動部分を伴わないので保守、点検が容易である。 | |
短所 | 公害上問題になる微小粉塵の除去に不適当である。 |
構造がシンプルなわりに理論的解析がむつかしく、対象粉塵に適した設計が簡単にできない。 | |
圧力損失が大きい。 | |
吸引式の場合、わずかの空気もれ込みが、集塵率 を著しく悪化させる。 |
原理と構造
含塵ガスを円筒内で旋回させ、その遠心力でダストを外壁側へ追い出し、サイクロン側壁にそって落下させる。
この時、グスト(粒子)に作用する遠心力は重力に比し、500~2000倍となり、重力の場ではほとんど沈降しない5μm位の粒子まで捕集することができる。
集塵率向上の条件
- 1.サイクロンの直径を小さくする
- 2.内筒と外筒の直径比を大きくする
- 3.入口管路の断面積を小さくする
- 4.円柱うずの長さを長くする
- 5.ダストの粒径の大きいもの、真密度の大きいものが集塵率は高い。
用途
- 1.粉塵の粒子が大きい時、一般に10μm以上
- 2.高温で繊維製布を使用出来ない時
- 3.粉塵の真比重の大きい時
- 4.粉塵が空気中に拡散し難い性状の時
- 5.粉塵の発生が間歌的な時(稼動率の極めて低い時
上記の掲載内容や、集塵