集塵機・バグフィルターの修理・保全メンテナンスを怠るせいで発生するトラブルのうち、最も顕著なものが騒音です。
工場周囲へのトラブルの要因になるだけでなく、作業者の健康を害してしまい法令違反や訴訟に至ってしまうことも考えられます。
気になることが少しでもございましたら、是非とも一度お問い合わせいただくことをおすすめいたします。
騒音、振動の生理機能への影響
騒音の影響
交換神経緊張、日垂眠妨害、血管収縮、血圧上昇、消化器系機能抑制、難聴
超低周波音
発生障害、圧迫感、血圧上昇、平衝感覚失調、船酔い状態、q家屋、建具などの二次的振動による生活妨害
≪超低周波音≫
人間が音として聞きとりができる周波数の範囲は20~20,000Hzとされている。従って通常騒音が問題になるのはこの範囲の周波数に限られるが、1~20の周波数の音でもも80~140dB位になると感じることができる。1~20Hzの音を超低周波音といい、非常に強い超低周波音にさらされると中耳に損傷を受けまたは圧迫感を訴えるようになる。
施設管理者・施設責任者様
振動の影響
交感神経緊張、血圧上昇、呼吸数増加、消化器系機能抑制、内臓損傷
≪レイノー現象≫
振動工具を長時間使用し続けると手など局所的に激しい振動を受けた部分の血管、神経に障害をきたす。これは主として末補の循環障害によって手指が蒼自になるもので、この現象をレイノー現象といっている。これにともない神経系の障害としてしびれ、疼痛があらわれ、そのほか、骨、関飾系の障害、筋力の低下、中枢神経系や自律神経系の障害などが表われる。振動とは関係なくこのような疾病の起ることもある。白ろう病とも呼ばれる。
消音装置
騒音対策の原則
区分 | 項目 | 対策 | |
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音源調整 | 音源の抽出 | ●騒音源が多数ある場合は個々の音源の分析データを求める。 ●最大の騒音発生源をつかむ。但し、多音源の場合、その最大のものを抑えただけでは効果が表れないことが多いので注意する。 | |
音源の定量 | ●騒音レベル測定 ●周波数分析 | ||
伝播経路 | ●騒音の伝播経路を調べる ●多音源の場合は個々のものについて調べ、受音点で合成する ●地理的条件だけでなく、気象条件も考慮する。風向、大気の逆転層などによる異常伝播に注意 | ||
音源対策 | 発生源の改善 | 衝撃を利用した加工方法を別の方法に改める リベットー→溶接 金鎚→ドライバー くい打→油庄プレス | |
囲い | ●発生源機械を遮蔽する ●建物の遮音効果を上げる 述音のための日いをする場合、その密閉度が問題で、隙間、換気口等があると遮音効果が減殺される。 同様に建屋間仕切で遮音する場合、天丼裏の述音にも注意しないと失敗する。 | ||
吸音 | ●受音室の空間を吸音材で囲う この方法は直達音に対しては効果がないが、反射音を軽減する ●吸音材は受音室の内面に使用することが原則である | ||
消音装置 | ●内燃機関等の排気をマフラで消音する マフラは流体より発生する騒音に有効である | ||
音源の配置 | ●距離減衰を考慮して音源を配置する ●音源と受者点との間に音をさえぎるような建物・構造物を置く ●グリーンベルトや遮音壁を設ける ●他の音源の反射音などの経路と重ならないように計画する | ||
騒音関連 法規 | ●騒音防止法、地方条例による騒音規制値に合わせる。 但し、騒音公害は感覚的要素が大きいので、単に数値(dB)を下げただけでは効果の表れない場合もある | ||
その他の 対策 | ●騒音を発生する作業に従事する者は耳栓を使用する ●バックグランドに音楽を流して感覚的に軽減する。 但し、レベルの大きい場所では音楽のレベルが加算されて逆効果になる |
音の強さ、高さ、音いろ
区分 | 単位 | 説明 |
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音の強さ | dBフォン | 音の強弱(エネルギの強弱)を示すもので、その絶対量はW/m2、Barなどが用いられ、普通10~12w/m2の音を基準に90dBなどのようにパワーの比較で表わす。1000Hzの純音の音圧レベル(dB)と同じ大きさに聞こえる他の周波数の音をdBと同じ数値で表した単位をフォンという。即ち1000Hz以外の周波数では人間の耳の感覚によってフォンとdBは同一値にならない。 |
音の高さ | Hz | サイクル数つまり1秒間の振動回数によって音の高低が決まる。人間の耳は普通16から20、000Hzまで聞きとれるが、すべて一様の感度で聞きとれるものではなく様々な特性を持っている。 |
音いる | - | 同じ高さの音でも例えばピアノとバイオリンでは音の質が異なる。これはサイクル数(周波数)は同じでも波の形が違うためで、純音では正弦波となり、一般には複雑な波形となる。 |
音の強さ、高さ、音いろ
名称 | 説明 |
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吸音率(α) | 吸音材料の特性を表す |
透過率(τ) | ある面に入射する音のエネルギに対して透過する音のエネルギとの比 |
透過損失(TL) | 1つの遮音面に入射する音の音圧レベルに対して透過する音の音庄レベル |
吸音力(A) | 吸音率αと、その面積Sとの積 |
室常数R | 室内にある音源や外部から侵入する音源のパワレベルが与えられた時、室内の音圧レベル分布を求める時に使う常数 |
室内の音圧レベル(SPL) | |
遮音度(L1-L2) | 隣接する2室間の騒音の述音の程度を表す値 |
消音装置の種類
消音装置の型式 | 説明 |
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エンクロージャ型 | 音源を述音室内へ隔離する型式である。隔壁の材料として透過損失の大きいものを使用する必要があり、一般には鋼板、鉛板等が有効である。エンクロージャ内面には反射音を吸収するため吸音材を貼る。この型式では比較的広範囲の周波数帯域に対応できる特徴がある反面、遮音室の換気対策がむずかしく、換気日から潟洩する騒音に注意する必要がある。 |
マフラ型 | 流体より発生する騒音を流路内で減衰させるもので、特定周波数のレベルを低減するのに効果がある。しかし広い周波数帯域にわたつて均―な消音効果を得ることは困難である。 構造は騒音を発生する流体を一定寸法の空間に導き、この部分に於ける共鳴現象等を利用して音のエネルギーを消耗させるものである。空洞部の断面積とつF気管の断面積の比を十分大きくする必要がある。 |
吸者グクト | ダクト壁面より放射される騒音対策に用いられる特殊ダクトである。グクトの内壁に吸音材を貼る構造であるが、流路内に吸音材で作られたセルやスプリッタを入れて吸音材と流体との接触面積を大きくして減衰量を増大させることができる。ダクト材料は厚手の鋼板を用いることが劾果的である。また直線ダクトよりも直角エルボの方が減衰量は大きい。 |