「バカとハサミは使いよう」とは昔からいわれています。何ごとも使いようによっては全く役に立たないことをいうのでしょうが、局排でも同じことがいえます。
例えば塗装ブースでは自分の体の後方から新鮮空気が流れて来ます。そして自分自身の頭や体がじゃま物になって気流を乱しています。気流の乱れはいたしかたありませんが、その乱気流の流のなかへ汚染物を巻き込んでは大変です。有害物を大量に吸い込んでしまいます。これでは何のための局排かわかりません。
気流の特性を知っていれば、それを防ぐような作業姿勢、角度、位置などが工夫できるはずです。局排ができたからすべてOKではありません。これをいかに上手に使うかは「あなた」です。そして健康を守るのも「局排装置」ではなくて「あなたの使い方」です。