振動の人体に対する影響についての研究は遅れているようですが、経験的に心持良い振動と、そうでない振動があります。赤ちゃんのゆりかごや、バイブレータによるアンマ、快走中の列車の座席で居眠りが出るなどは前者の例でしょう。これに対して後者は公害となる振動で、社会問題となっているものです。
振動が生理機能にどんな影響を与えるか調べてみますと
①精神的影響・・・
・気分がいらいらして落ちつかなくなる。
・本を読んだり考えたりすることが妨げられる。
②身体的影響・・・
・頭が重くなる、頭が痛くなる。
・めまいがする、字や物が良くみえなくなる。
・胃の具合が悪くなる、全身がだるく、疲れやすくなる。
・血圧が上り、脈搏増加、発汗、末梢血管の収縮、胃腸内圧の増加、内分秘への影響。
それでは振動の許容限度はどの位かというと振動加速度で5gal(cm/s2)以下といわれています。重力の加速度(G)が980galですから0.005Gということになり人体とは以外に敏感なものです。