最近は煙突からモクモクと煙の出ている光景はみられなくなりました。集塵装置のおかげだけではなく燃焼技術の向上によるところが大きいようです。しかし多少のススは出るものです。
また燃料の中にはわづかながら硫黄分も含まれています。燃焼中にこの硫黄が亜硫酸ガスになり、さらにSO3に変り、煙突上部で露点附近まで冷却されると、ススを核として硫酸ミストが生成します。これが生長して黒いツブツブが出来たり、煙突から飛び出して周囲を汚染するわけです。強い酸性ですから構造物を腐食したり、マイカーを汚損するワルイヤツです。
この黒いツブツブのことを専門的にアシッド・スマットといっています。マイカーを駐車する時は煙突から離れた所にするのが無難です。